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11.62025
LINE通知やメール通知を組み込む方法(IoTデバイス連携)
LINE通知やメール通知を組み込む方法(IoTデバイス連携)
IoT機器に「異常通知」や「稼働レポート」などを自動で送信させると、 監視効率が大幅に向上します。 ここでは、LINE通知とメール(SMTP)通知を組み込む方法と注意点を紹介します。
1. LINE通知の仕組み
LINE通知は「LINE Notify API」を利用します。 アクセストークンを1つ発行すれば、HTTPリクエストで簡単にメッセージを送信できます。
// ESP32でLINE通知を送る例
#include
WiFiClientSecure client;
void sendLine(String msg) {
if(client.connect("notify-api.line.me", 443)) {
client.println("POST /api/notify HTTP/1.1");
client.println("Host: notify-api.line.me");
client.println("Authorization: Bearer xxxxxxxxxxxxxxxxxx"); // トークン
client.println("Content-Type: application/x-www-form-urlencoded");
String body = "message=" + msg;
client.print("Content-Length: "); client.println(body.length());
client.println(); client.println(body);
}
}
メッセージは最大1000文字まで送信可能。 テキストだけでなく、絵文字や改行にも対応しています。
2. メール通知(SMTP)の基本構成
メール通知には、Gmailや独自SMTPサーバを利用します。 ESP32では「ESP Mail Client」ライブラリを使うのが一般的です。
// SMTP送信例(ESP Mail Client)
#include
SMTPSession smtp;
Session_Config config;
void setupMail() {
config.server.host_name = "smtp.gmail.com";
config.server.port = 465;
config.login.email = "example@gmail.com";
config.login.password = "app_password";
}
添付ファイルや複数宛先も対応可能です。 ただし、SMTPサーバによってはセキュリティ設定(App Passwordなど)が必要です。
3. IoTデバイスへの実装ポイント
- 送信頻度を制限する(連続通知でブロックされる場合あり)
- 通信エラー時は再試行回数を制限
- LINEとメールの両方に対応しておくと信頼性が向上
4. 運用例:サーバ監視ツール「もにまる」
弊社開発の「もにまる」シリーズでは、ESP32を用いてPING監視を行い、 サーバ応答が途絶した場合にLINEとメールで自動通知する仕組みを実装しています。 さらに、異常復帰時や定期報告も自動送信できるよう設計しています。
まとめ
LINEとメールを併用することで、現場でも確実にアラートを受け取れます。
弊社では、ESP32/RP2040を用いた通知連携システムの実装を受託しています。
→ ファームウェア受託開発サービス