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11.52025
IoT機器開発を依頼する前に決めておくべき5つのこと
IoT機器開発を依頼する前に決めておくべき5つのこと
IoT機器の受託開発を依頼する際、「とりあえず相談」で進めると、要件のすれ違いや追加費用が発生するケースがあります。ここでは、スムーズにプロジェクトを進めるために、依頼前に整理しておきたい5つのポイントを紹介します。
1. 開発の目的を明確にする
「何を実現したいのか」を最初に定義することが最も重要です。たとえば、遠隔監視をしたいのか、データ収集をしたいのか、目的によって回路構成・通信方式・電源設計が変わります。
2. 計測・制御したい対象を具体化する
温度・湿度・電流・動作信号など、対象が明確であるほどセンサやI/O設計が正確になります。既存設備との接続仕様(電圧・信号形式など)も整理しておくと開発期間を短縮できます。
3. 通信方法を決めておく
IoT機器は通信方式が多様です。Wi-Fi・Ethernet・LTE・Bluetoothなど、それぞれコスト・消費電力・速度が異なります。利用環境(屋内/屋外・電源の有無)に応じて選定するのが理想です。
4. 想定する運用環境と量産規模を考える
1台試作と100台量産では設計方針が大きく変わります。試作時点で将来的なロット規模や使用期間(常時稼働・短期利用など)を伝えると、適切な部品選定や製造手法を提案できます。
5. 開発後のメンテナンスを想定する
OTA(無線更新)やログ収集、ファームウェア更新など、運用後の管理も重要です。これらを初期段階から設計に組み込むことで、保守性の高い構成になります。
まとめ
目的・対象・通信・量産・保守を整理しておくことで、開発パートナーとのコミュニケーションが円滑になります。
弊社では、IoT試作・量産支援を一貫して対応しています。→ IoT試作・量産支援ページを見る